徳島で・・・

ここで引き返しておけばよかった・・・

更新する、更新するって口ばっかしで全く更新する気配のなかったatsuです。狼少年ならぬ狼おっさんにならないためにも今日、やっと満を持して、更新いたします。すでにかなり前の話になってしまったのですが、1月26日から一週間、仕事で徳島に行って来ました。土日は出張中にしてはめずらしく休みとなり、前々からいってみたかった大歩危小歩危、かづら橋へと行って見ることにしました。徳島県の観光位置図は下記のところから観光ルートを想像ください。
http://www.mapfan.com/kankou/36/index.html
朝、徳島を出発し、まずは『うだつが上がらない』の格言で有名なうだつの町並みを見に行きました。感想、観光地として盛り上げる気ゼロ。どこの何がうだつなのかといった説明書きなど全くないから現地では分けも分からず、帰ってからネットで調べちゃいました。
さらに車を走らせること一時間余り、やっと大歩危小歩危にたどり着き、ここで食事休憩。古人はうまく言ったもので今でこそ、そこそこきれいな道が付いていますけど確かに文字どおり絶壁の端を歩くのは大変危険。きっとここから大歩危は来たんだって感じでした。
そして、次はメインイベントのかずら橋。某○○の●●の名前の由来になったところを一度は見ておこうと思っていた場所です。大歩危小歩危からは30分ちょいのところだったと思います。やっと着いたのはいいのですが、実は、一月いっぱいまで3年に一度(?)の架替え工事中で渡ることが出来ませんでした。残念!!!でも、ここまでせっかく来たわけなのでとりあえず記念撮影だけでもしておこうと思いパシャパシャと・・・すると目に飛び込んできた看板が。祖谷の二重かづら橋 35㎞(上の地図でいくと剣山の手前辺り)。せっかく徳島のこんなへき地まで来たわけですから話の種にと思っていってきましたよ。
車一台がやっと通れるかどうかといったようなほそーい道を永遠と30数キロ。すれ違う車っていったら、ぽつぽつとところどころにある集落の人と思われる車と工事車両。言い伝えでは平家の落人がいたといわれるだけあって相当な山奥です。神経をかなりすり減らされるような細い道をくねくねとのぼり続けてやっと到着しました。祖谷の二重かづら橋。やっと着いたのはいいけれどこっちも冬季中は通行禁止ということで手前まではいけたのですが、やはり渡ることは出来ませんでした。
一通り観光の目的も果たし(?)徳島に帰るわけですが、その前に記念撮影。横の写真は二重かづら橋を見終わりこれから徳島に帰る前にパシャリ。カーナビを操作すると今来た道を戻るのではなくそのまま進めの案内。写真を見ても分かるように周りには結構雪が残っていたのでちょっと心配だったけども、さすがさっき来た道をまた30数キロ戻る気にはなれずにカーナビの案内に従うことにしました。今思えばあの時引き返しておけば(写真のかなた奥に見える雪山から想像すべきだった)・・・後悔するまでにそんなに時間はかかりませんでした。
二重かづら橋を出てからは温泉地(冬季のため休止中)などもあり、今まで来た道よりもぜんぜん広く快適に運転していたのですが、次第に様子がおかしくなってきました。横にそれる道などは全くなくただひたすら一本道の山道。写真の様子よりもだんだんと周りにある雪も多くなり、そのうち、路面にまで雪が残っている状態になってきました。借りていたレンタカーはこんなところに来るなんて想像もしていませんでしたので当然のごとくノーマルタイヤ。あるところで突然タイヤがスリップして進まなくなってしまし、悲しいかな、ノーマルタイヤの空転する音だけが・・・しかし、一度バックして、勢いをつけて上るとまた何とか上りだし、ここまで来ると、周りの景色もほとんど東北と変わらないような状況で、こんな狭い山道で対向車なんか来て一度でも止まった日には、二度と前に進まないような状況の中ひたすら前に突き進むのですがいっこうに山を下る気配はありません。ますます雪は深くなり、もー本当に半分くらい泣きが入りそうになりながら、JAFにここまで来てもらったら幾らくらいかかってしまうんだろうかとか、マーチ(atsuの借りていたレンタカー)のスタッドレスは一本幾らくらいするんだろうとかここで最悪止まってしまっても明日は日曜で休みだから仕事は何とかなるとかかなり訳のわかんないことまで頭の中をくるくるとめぐっている中やっと尾根を越えて下りになってきました。今までは登りだったので止まらないように車の勢いで登ってこれたのですが、今度は下りなもので何もしていなくてもツーって滑っていっちゃいます。なもんでブレーキを踏んじゃうとそれこそ滑っていっちゃって自殺ものなんで、一速に落として10キロくらいのスピードでゆっくりゆっくりと下っていったわけです。そうこうしていると剣山スキー場の看板が・・・atsuが必死な顔してハンドル握ってガガガガガ・・・ってな具合でカーブを車が横滑りしながら走らせているすぐそばを4,5人の若い男女の軍団が何だこいつっていうような顔で見ててもこっちは命がかかっているのでそんなの全く気にしません。さらに下るのですがいっこうに雪が少なくなる気配もなく、しまいには第5ヘヤピンなんて看板まで出ちゃって、『この先急カーブスピード落とせ』なんて書かれてもどうすることも出来ません。ってゆうか第5ヘヤピンってあと4・3・2・1ってどんだけヘヤピン作るんだよって。でも、ここまで来たら結構開き直れる部分があって、上り坂で無事だったんだから下りも大丈夫って訳の分からない根拠のない自信なんかが生まれてきちゃって大変です。その後も慎重に慎重に時速なんか10キロそこそこでずーと降りてきて、まだ時間がお昼の3時過ぎか4時前位だったからスキー帰りの客とぶつからなかったのでよかったけど、これで帰りのピーク時間と重なっていたらかなりのヒンシュクものだっただろうって帰ってから思いました。今こうやってちきちき大作戦に書いているわけだから何とか無事に帰って来れたわけだけれども。知らない土地で無茶はいけません。これが今回の教訓です。
ちなみに帰ってから調べたのですが、剣山は標高約2000mの山で四国では2番目に高い山のようでした。そりゃー雪も降ってるわなっていうような勢いです。リサーチ不足で2000mの雪山をノーマルタイヤで越えようなんて今にも倒れそうな姉歯の偽装マンションに住むよりも無謀です。
というところで、かなりの大長編になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。次回の更新はもう少しネタをためてから行います。久々の更新が出来て満足なのでそれでは帰ります。では。。。